DJI「Matrice 300 RTK」のご紹介
2020年06月15日 |
DJIは、2020/05/07に新しい産業用ドローン「Matrice 300 RTK」を発表しました。最新の航空技術、高度なAI機能、6方向検知と測位技術システム、UAV状態管理システム、55分間の長時間飛行を組み合わせた機体となっております。
まずはざっくり把握のためにプロモーションビデオを御覧ください。
映像からもわかるように、映像向けというよりは、火災現場等の緊急性のある現場や、点検業務向けに開発されている様子が感じられます。
気になる詳細も見ていきましょう。
特徴
〈概要〉
Matrice 300 RTKは、最新の航空技術、高度なAI機能、6方向検知と測位技術システム、UAV状態管理システム、55分間の長時間飛行を組み合わせた製品となっています。
またジンバルカメラを上1つ、下部2つの合計3つまでつけることが可能です。
〈特徴〉
・全方位の衝突防止機能
6側面のデュアルビジョンセンサーが搭載しており、
一方のビジョンセンサーに不具合があっても安全性の確保が保たれるよう設計されています。
また、その範囲は最大40mで最短1mまで調整が可能となっています。
上方向にもついているため、今まで懸念されていた橋梁の下でも安定したホバリングが可能となりました。
・新デュアル制御システム(2オペレーション)
ミッション中(飛行中)であっても画面をタップのみで、機体やペイロードの制御権を切り替え、担当者を変更することが可能となります。
この機能により、多様なミッション戦略が可能になると同時に、ミッション中により柔軟な対応が可能になります。
また最大伝送距離も8kmと最適化されているため、理論上は8km・8kmの16km離れたところへのミッションも可能となります。
・折りたたみ設計
Matrice 300 RTK ではアームが内側に折りたためる仕様となっており、よりコンパクトに収納が可能となっております。
M210シリーズではコンパクトにはなりますが、縦長となっていたため更に扱いやすくなっています。
〈新型のカメラ ZENMUSE H20 シリーズ〉
ZENMUSE H20T は「可視光カメラ(広角)」「光学20倍ズームカメラ」「レーザー距離計」「赤外線カメラ」が一つとなったカメラです
ZENMUSE H20 は上記から赤外線カメラを除くカメラが一つとなっています。
〈インテリジェント機能〉
スマート点検/機体の動き、ジンバルの動きを記録。次回点検時にずれのない記録を行ってくれる。
ウェイポイント/最大で65535個のポイントが作れる。より細かな設定が可能となった。
スマートピン & トラック/対象にマークを付ける、自動追尾が可能。また追尾対象はマップで表示されるため、地上班に位置を知らせる際にも役立つ。
〈価格〉
DJI JAPANがアナウンスしたバッテリー、充電器をのぞく機体本体の参考価格は約95万
Zenmuse H20シリーズの参考価格は約45万円から。
〈サイトも要チェック!〉
上記情報かい摘んでお伝えしておりますので、耐風性能など細かいスペックはサイトからもご確認いただけます。
https://www.dji.com/jp/matrice-300/specs
ドローン担当者からの評価
〈特徴について〉
まず、見かけが違う。と驚きました。ひっくり返ったような下向きのプロペラ。これがどうやら飛行時間を伸ばしているようです。
また、いままで墜落リスクにより懸念していた橋梁点検についても、上方についたデュアルセンサーで安全に飛行が行える…!と期待に変わりました。
カメラについても一体型となったカメラが全体も把握しつつ、ズームでのピンポイントも撮影できるといった高度な撮影が可能であることも驚きでした。
全体的に安全性が高く、二次被害は絶対に避けなくては行けない緊急性のある現場や、橋梁点検に適した機体であることは確かです。
〈他産業ドロ-ンとの比較〉
DJIより色々産業用ドローンがでていますが、ざっくりとお伝えすると以下のような区分・特徴があると感じています。
●点検に特化した機体がMatrice 300RTK
●赤外線の他にもX5などの扱いやすい標準カメラも搭載できるのがM200 シリーズ
●ペイロード容量が一番大きいM600シリーズ、
●測量に特化したのがPhantom 4RTK
それぞれ以上のような特徴があり、点検をしていく、現場で追従するようなことがあるといった場合Matrice300が候補となるでしょう。
〈気になるところ〉
色々調べてみるとプロペラ音が他機体より小さいとのこと。実機が手元にあれば確かめたい。
〈最後に〉
産業用ドローンの選択肢がまた増えました。業務に合わせて複数個持つほうが一番良いですが、ご予算に合わせたご提案もできればと思います。
点検が業務効率化できるのではないかと気にされている沖縄県のお客様いましたらお問い合わせお待ちしております。