令和4年7月より3次元出来形管理が必須に!
2022年06月17日 |
こんにちは!皆さん、令和4年7月より3次元出来形管理が必須になるのはご存知ですか?
そこで、現場の状況と、ICTが進むことでこれからどのように変わっていくのか、必要なものは?
など、ICT事情について簡単に解説していきたいと思います!
7月から3次元出来形管理が必須に?
土工や、舗装工では、受注者希望型において、ICT活用が行われています。そこでは、3次元設計データ作成、3次元設計データの納品のみの2つでした。
しかし、令和4年7月以降の工事から「3次元出来形管理等の施工管理」(TS出来形管理も含む)も必須になるのです。
今後は、「3次元出来形管理等の施工管理」まで行わないと、ICT活用証明書が発行されません!
i-Construction 【ICT活用工事】生産性向上_ICT施工技術の選択導入
(前略)
2.沖縄県では、ICT土工、ICT舗装工について、これまで、受注者希望型において、3次元設計データ作成、3次元設計データの納品のみを必須としていましたが、令和4年7月以降に予算執行伺いの決裁を行う工事から、生産性向上を目指して、『3次元出来形管理等の施工管理【TS出来形含む】』を新たに必須プロセスへ変更する予定です。3.《ICT土工、ICT舗装工の受注者希望型について、3次元設計データ作成、3次元設計データの納品、に加えて『3次元出来形管理等の施工管理』まで実施しないと、ICT活用証明書が発行されません。》
引用元:沖縄県ホームページ
建設現場はどう変化するのか?
受注者希望型においても、出来形管理では、撮影、巻き尺による計測などで、行うことが多いと思います。ICT活用の際には、必要だったのは3次元設計データのみ。設計データの3次元化だけで良かったので、その従来の方法でも問題ありませんでした。
しかし、今後は「3次元出来形管理等の施工管理」が必須になることで、TS、ドローン、レーザスキャナーなどを使用しての3次元化が必要になってきます。
生産性向上を目指すICT活用の中の1つとして「3次元設計データ作成」や「3次元出来形管理等の施工管理」があります。その他にも、ICT活用には多くの利点があります。
生産性向上ためにに必要なものは?
ICTを活用することで、従来の作業時間が短くなり、生産性向上も図れます。
では、実際にICTを活用とは、どのようなことを行い、どのようなものが必要になっていくのか
こちらで1つ流れでお話していきます!1つ具体事例として見ていただければと思います。
ICT事例紹介
・ICT活用工事の県事例①
・ICT活用工事の県事例②
3次元に対応する測量機器
最近では、従来よりもかなりの速さで測量が完了することで、写真測量、レーザー測量の普及につながっています。3次元データ化の前に使用します。点群データを作成する際に必要になります。
使用されているのは、無人航空機「ドローン」や、3Dレーザースキャナーなどです。
sfmソフト(写真測量の場合)
写真測量は、空中写真を撮り、そこから点群を作成し、3次元データ化を行います。こちらは、ドローンでの写真測量を行った際に、そのデータを点群データにする際に必要なソフトウェアです。
よく使われるのは「Pix4D」や、「Metashape」になどになります。
詳しくは、以前書いた記事でも紹介しています➡3次元点群を作成!sfmソフトとは?2021
3D点群処理システム
点群データは、点の偏りや、障害物で地表面が隠れていたりなど、データ加工を必要とします。
必要になってくるのは、点群処理システムです。点群処理システムでは、邪魔になっている木や、障害物などを無くしたりして点群データを加工することでICT活用の成果物としても活用できます。
土量計算なども行うこともでき、出来形管理での活用も可能です。
「TREND-POINT」などになります。
施工管理システム
点群処理など行ったとは、設計書に基づきデータを、帳票に記入するなど行います。
TS出来形管理などで、得たデータをまとめ、出来形管理データを作成していきます。
「EX-TREND 武蔵」などになります。
最後に
また、3次元活用、ICTについて興味がありましたら、セミナー等も定期開催しております。
また、コンサルティング業務もおこなっておりますので、どうやったらいいかわからないなどのお悩みにお答えさせていただきます。