【測量特化】Phantom4 RTK解説!
2020年01月09日 |
概要
商品名称:「Phantom4 RTK(ファントム4・アールティーケー)」
https://www.dji.com/jp/phantom-4-rtk
DJIより昨年2018年の10月中旬に「写真測量ユーザー」向けとしてリリース。
空撮のスタンダード機Phantom4Proの性能に加えて、RTKシステムを搭載。従来までドローン測量業務にて行っていた対空標識の設置の手間が省ける機体となっている。
通常販売は行っていなく、メーカー見積もりとなる。
ここが”パワーアップ”。製品概要の詳細
Phantom4Proの1インチCMOS、有効画素数:20 Mのカメラと障害物センサーを持ち合わせつつ、RTKのモジュールを備えている。
これによりPhantom4Proの安全性、飛行性能は保ちつつ、測量をする際にcm単位の高精度な画像データが取得可能。
触ってみての感想
意外に嬉しかったこと
- KMLファイルに対応。グーグルのマイマップ等で作成した後、インポートするとその範囲がすぐ飛行計画として使える。
ちょびっと残念ポイントも…
- タブレット一体型だと飛行計画の操作がしづらい場合がある。
- 専用アプリ「GS RTK」、中国語→日本語に翻訳しているのか、少々直感的にわかりづらい部分あり。バージョンアップに期待。
- 動画の最大fpsが4K/30fpsまで。Phantom4Proは60Pまで対応。
- 送信機通信用のドングルがAUの通信に対応していない。
- mp4保存不可。movのみ対応。
そもそも”RTK”って何??
RTKとは:RealTime Kinematick(リアルタイムキネマティック)の略。
衛星から受け取る位置情報の誤差を基地点を設けるこよにより補完する。
これによりGPSだけでは1m前後の誤差であったのが、数cmの誤差に収まる。
Phantom4RTK 測量方法 2パターン
Phantom4RTKで精度の良い測量を行う際、2パターンの方法がある。
①D-RTK2(固定局を使う方法)
メリット:別途料金が発生しない。GNSSが受信できる環境であれば良い。楕円体高の補正がいらない。
デメリット:多少組み立ての作業発生する。
②netRTK(ネットワーク補正情報配信を使う方法)
メリット:現場作業量少なく、補正された情報を取得できる。
デメリット:SIMカードの契約、及び別途ネットワーク補正情報配信の契約が必要。4G/LTEの電波受信が必要。
他サイトでの比較をみると、
D-RTKのほうが精度よく取れるようです。一長一短ありますので、性能を理解した上で現場に合わせた方法で撮影することが大事になってきそうです。
まとめ
測量の作業を楽にするPhantom4RTKのご紹介をしました。
発表後販売から1年立っておりますが、まだまだ沖縄県では出荷が少ないようです。
精度に関しても詳しい検証ができればと考えております。また情報分かり次第UPしますので、よろしくおねがいします。
この記事をみてもう少し話を聞いて検討したいという沖縄県のユーザー様いらっしゃいましたら、
ご連絡お待ちしております。
営業部支援課ドローン担当まで 098-898-9852