国産BIMがさらに進化!「GLOOBE 2025」7月23日発売へ
2025年06月18日 |

2025年7月23日、福井コンピュータアーキテクト株式会社は、国産BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBE」の最新版「GLOOBE 2025」を発売することを発表しました。
少子高齢化、人手不足、資材高騰といった課題に直面する建設業界に向け、「実務で本当に使えるBIM」を目指した大幅なアップデートとなっています。
出展:国産BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBEグローブ」の最新版、 省エネ計算や施工詳細など新搭載し2025年7月23日(水)発売
今回はGLOOBEのアップデートの内容をポイントを抑えて解説します。
【GLOOBE Construction】現場実務に即した新機能を多数搭載
今回、特に注目すべきアップデートは新たに追加された「施工詳細」「天井割付」「黒板作成アシスト」などのオプション機能です。
「施工詳細」オプションでは、土工・仮設・躯体といった施工に関わる詳細情報を一貫して管理・活用できる機能が搭載されています。
設計から施工への情報連携がスムーズになり、現場でそのまま使える“実務対応型BIM”の構築が可能になるとのことです。
さらに、設計図書に含まれる仕上表をもとに、ワンクリックで仕上下地をBIMモデル上に配置。従来から使用されているExcel形式の仕上表データをそのまま活用できるため、現場の入力負荷を大幅に軽減し、業務効率を高めることができるでしょう。
「天井割付」オプションは、天井の割付や吊りボルト・インサートの配置を事前に3D上で検討・可視化できる機能です。指定した割付パターンを瞬時に3Dモデルへ反映することで、従来の煩雑な作業が約1/4の工程に短縮され、現場の負担を大幅に軽減します。
さらに、インサート位置の自動割付機能により、設計段階での干渉チェックも可能に。図面だけでは把握しづらかった問題点を可視化し、施工トラブルの未然防止にも貢献します。
「黒板作成アシスト」オプションは、電子小黒板の作成にかかる手間を大幅に削減する実務支援機能です。躯体リストから、小黒板に必要な情報(CSVデータ)と豆図を整合性の取れた形で自動出力。各社の電子小黒板システムにそのまま取り込める形式のため、作業時間を従来比で約7割削減できます。
さらに、フォトラクション社の「Photoruction Build」との連携機能も搭載。使用中のシステム環境にスムーズに組み込める柔軟性で、現場のICT化を一歩先へと推し進めます。
【GLOOBE Architect】法改正対応×業務効率化を両立
「GLOOBE 2025」では、省エネ適合義務化やBIM図面審査といった最新の法制度に対応するため、法規機能を大幅に強化されるとのことです。
そのため、設計段階から法令遵守を意識したスマートなBIM活用が可能になります。
新たに搭載された省エネ計算シミュレーション機能は、国立研究開発法人 建築研究所が提供する「非住宅建築物に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」と同一のシミュレーション結果を出力可能。必要な入力項目はBIMモデルから自動連携されるため、図面を参照しながらの手入力と比べ、作業工数を大幅に削減することが可能になるとのことです。
また、2026年春から開始予定のBIM図面審査に向けて、ユーザー会で作成された「確認申請支援ツール(テンプレート)」を最新版にアップデート。加筆修正の手間を最小限に抑えつつ、スムーズな審査対応と適正な図面化を実現する内容になっています。
【GLOOBEシリーズ共通】3D都市とつながる国産BIMの可能性
GLOOBE Construction、GLOOBE Architectの両社に共通するアップデートとして、国土交通省が推進するPLATEAUデータとの連携機能があります。
PLATEAU(プラトー)とは、国土交通省が主導する日本全国の都市の3Dモデル化プロジェクトのことです。
このPLATEAUのデータを読み込むことで、日照ボリュームの検討や隣接建物の干渉確認などが行なうことができるようになります。
建物だけでなく都市空間全体を視野に入れた設計・施工が可能となり、BIMの新しい可能性を切り拓いているといえます。
今こそ、建設DXの本丸へ
GLOOBE 2025は、単なる設計支援ツールを超え、業界の未来を牽引するBIMソリューションへと進化したと言えるでしょう。
設計者にも施工者にも、今すぐチェックしてほしい“国産BIMの最新形”です。
GLOOBE2025の導入をご検討している方はokicomまで
現場に直結する実務機能と、法改正対応を両立した最新のBIMソリューション「GLOOBE 2025」。
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