クラウド化?正反対の「オンプレミス回帰」が見られる理由とは?
2022年01月25日 |
皆さんは「オンプレミス回帰」という言葉聞いたことありませんか?
この「オンプレミス回帰」について簡単に説明させていただきます!
オンプレミス回帰
オンプレミス回帰とは、パブリッククラウド上にあるアプリケーションやデータをオンプレミスに移行することを言います。クラウド環境に移行後、逆にオンプレミス環境にメリットが多いこともあり、オンプレミスの環境(自社・社内運用)に戻すことを言います。
クラウド活用が進んだ海外で、最近よく見られます。
オンプレミス回帰がなぜ起こるのか。クラウドサービス導入で起こるデメリット
企業・組織が、オンプレミス回帰の理由として、クラウドサービスのデメリットがあるからです。説明していきたいと思います。
クラウド型は、ストレージや、初期費用などは、使った分だけ、使う分だけという形が多く、大規模にならない限りは安く抑えれる形になるように思えます。
同時に時間単位・日・週での利用料など、使用したいものに対して追加費用が掛かる場合や、全体の利用料が利用後にしかわからない形もあり、運用コストが把握しづらくなることがあります。
ストレージ容量が増えると、容量を増やすために課金していくクラウドサービスが多く、結果的に料金が高くなってしますということが挙げられ、社内のネットワーク整備も行う必要があります。
クラウドサービスは、ネットワークを介して使用するため、ネットワーク状況によってはパフォーマンスがオンプレミスよりも遅くなることがあります。パブリッククラウドは、万人いけするような汎用性が高いが、自社で特殊なシステム等を扱っていたりすると合わない場合があります。
他にも、大量のデータなどを扱うと、そのデータ管理をクラウド上で行うことで、追加料金や、ネット環境で後れを取るなど起こることがあります。
パブリッククラウドの中で注目されているのが、コンプライアンスです。個人情報の扱いや保護を、行いたくともクラウド上だとセキュリティ構築に限界があることが問題となっています。
サービスを提供する側でもセキュリティ対策を行いますが、構築するサーバー等はユーザーでセキュリティを保つしかありません。また、データによってはかなり詳細な監視やコントロールが必要で、そのために、複雑で時間のかかる作業が発生することもあり、自社運用に戻る場合があります。
※注意※
「オンプレミス回帰」を、一通り説明したところで、間違えないでほしいところがあります!
「オンプレミス回帰」は、実際にクラウド活用を知ったあとにオンプレミス環境が良いと考えて戻すということです。今の旧システムのままのオンプレミス環境で良いというわけではありません。
ここで、海外がオンプレミス環境に戻しているから、そのままの環境で良いと思うのは、周回遅れで先頭を走っていると勘違いするようなものなのです!
(詳しくはDXレポートコラムでも説明していますのでぜひ⇩)
「DX」解説シリーズ→「DX」って何の略?よく聞くあの言葉わかりやすく解説!Part1
最後に~DXとの関係~
経済産業省が 2018 年に公開した「DXレポート」では、既存システムが日本のDX化を妨げており、このシステムからの脱却を行わなければ、企業として競争率の低下が見られる考えられています。2020年発表の「DXレポート2」では、9割以上DX化への取り組みが行えていないという状況が明らかになりました。
オンプレミス回帰は、きっかけにすぎません。どんな種類のものが、クラウドに移行したほうが良いのかで、オンプレミスに戻したほうがいいか、経験も含めてで判断しやすくなり、自社で活用するシステムの最適化につながるのではないでしょうか!
※勉強しましたが、個人の感覚でのまとめが含まれてるので、他HPも読んでみてください!